テニプリが実は島本イズムからできていることが判明しました

えーと、いまさらなんですがワタシ、けっこうテニプリが好きなんですよね。今週、先週とテニプリ二週続けて休載中ですが、ジャンプにテニプリが載ってないとなんかモノたりないですね。ジャンプに対してはあまり熱狂できなくなってきたのですが、テニプリに関しては、休載してて割と凹んでる自分に気づいてもう一回凹むくらい好きですね(誉めてねぇ)。
テニプリの何が好きかといえば、まぁ、言わずもがなテニスなのに観客席までぶっ飛ぶタカさん、とかが大好きなのですが。
もちろん、スポーツ漫画のインフレが進むとギャグ漫画になってしまうのはよくあることなのですけどね。
で、最近島本和彦先生の「吼えろペン」を読んでると、作中でテニプリに対してこれ以上なく的確なツッコミと言えるセリフを発見したので、ちょっと紹介。
吼えろペン」5巻の第18話で、漫画家炎尾燃が過去に連載して失敗に終わったテニス漫画をふりかえるシーンでのセリフなのですが
「テニスには「一発逆転」とか 「一撃必殺」とかがないんだよ!!」
「「流れ」なんだよ! 「流れ」!!」
「そんな難しいもの、おれに描けるものかーっ!!」

・・・すばらしぃ。さすがは、島本先生。テニプリドツボにハマってところを見事に言い当ててます。そうです、テニスに「必殺技」などなかったのです!!オーラなんて見えません!!
ただ、島本先生にそこまで言わせた(作中では炎尾燃ですが)禁断の果実にもかかわらず、40巻近くテニプリがどのようなカタチであれ一定の人気を保ってきたのは素直に許斐先生すごいと思いますが。
それとも読者の方の意識が変わってきたのでしょうかね。読者が昔より話の整合性を気にしなくなった・・・というよりは、そういう漫画だとちゃんとわかって楽しんでるようなたくましさテニプリ読者には感じるのですが。もちろん、インフレ漫画のお約束みたいなものが今の読者に自然と共通認識されていることが大きいんでしょうけども。

テニスの王子様 35 (ジャンプコミックス)

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新吼えろペン 7 (サンデーGXコミックス)

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