『酸素は鏡に映らない』

はてなの機能、いろいろ便利そうなのが多いみたいですが、全く使いこなせる気がしないmoritakeishiです。
『酸素は鏡に映らない』 上遠野浩平 読了。
もろに『ブギーポップ』直撃世代なので、上遠野作品は読まざるを得んだろうという訳ですよ。
まあ、気付けば2月くらい積読状態だったんですけど(笑)。
上遠野作品といえば、ある種のリンク性(他シリーズとの世界観、人物等の一致)がキモの一つなんですけど、『酸素は鏡に映らない』は「ミステリーランド」での出版ということで、補完性の高い作品なのかなぁ、と読む前は思ってたのですが、まあ、上遠野ワールド全開でしたね(笑)。
個人的には「ミステリーランド」という単行本形式ということもあって(あ、もしかして上遠野作品初の単行本だった?)、上遠野浩平入門書的一冊であってもよかったかなぁという気もしないわけではなかったのですが。
こういうスタイルの固執をみてると、荒木飛呂彦が「何を描いてもジョジョになる」みたいなことを言ってたのを思い出したり(上遠野浩平ジョジョファンだし)。
あ、でも内容に不満があるわけではなくて、上遠野フリークとしてはどっぷりとその世界に浸からせてもらえただけでも満足。上遠野作品には珍しいツンデレヒロイン(笑)も堪能させてもらいました。ラストもグッときた。
次は『ブギーポップ』の新作か、コミックファウストに一部掲載されてた『マーズ』(原作:横山光輝)のノベライズかな?うーん、楽しみだ。

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)